秋の夜長は「お月見の会」

 

 

 「お月見の会」は、秋の十五夜をはさみ三日間開催されます。普通は、午後5時で閉園ですが、この期間は、午後8時半まで入園ができ、午後9時に閉園となります。
 園内では、お月様のために祭壇をもうけお供えをし、野点やお琴の演奏が楽しめます。

 また、売店ではおでんと茶飯や焼き鳥などのおつまみ、生ビール等も楽しめ、これが本当のビヤガーデン。

 今年(H23年)は、9月11日(日)〜13日(火)に開かれます。




主な催し
時間 会場・集合 内容・備考
11日 ・お供え式 17時〜 萩のトンネル前の藤棚付近 坂本真理さん演奏の篠笛とともに
祭壇にお月様へのお供物をお供えします。
期間中毎日 ・絵行灯点灯 日没〜21時 秋の七草コーナー前に集合 参加希望者により園内の絵行灯にあかりを灯します。(先着35名)
・茶会 15時〜20時 御成座敷 予約は不要ですが、2席2000円の喫茶券が必要です。
・お琴の演奏 18時〜20時 売店前あずまや 栗田社中によるお琴の演奏を楽しみます。
11日 ・野草ウォッチング 11時40分〜、
14時40分〜
秋の七草コーナー前集合 若林芳樹氏(植物研究家)の解説とともに、
園内の多様な植物を探索します。

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 「月見の会」由来  

 百花園で、今のような形の「月見の会」がいつ始められたかということは詳しくわかっていません。

 ただ、墨東の地に「月雪花」をもとめ遊んだ江戸の人々が、園内にいくつかの「月」を詠いあげた句碑があるように、百花園が開設されたときから、様々な月(十三夜、十五夜、十六夜等)を楽しんだものと思われます。

 資料として残る、いくつかの月見の姿を見てみますと、同好の士が寄る句会等が開催されていたようですので、広く一般の方に声をかける会ではなかったようです。当時は、月見の行事は、各家庭でおこなうことが普通でしたから(むしろ、各家庭で月を望むことができたから)、外出して月を愛でることは、月見というより、特別の出来事ではなかったのでしょうか。

 一般のお客さん向けに月見の会を催す、現在のような形は、昭和十年に東京都に移管され、観月会が開催されたようですので、その時期あたりからと思われます。また、戦後も「虫の音を聴く会」とともに復興いたしました。

 祭壇については、以前は囲いもなく質素なもので、雨が降ると片付けてしまいました。

 しかし、祭壇の横に必ず職員の方が一人は番をしていました。これは、お供えした団子は、盗んでもいい(子どもに限られていましたが)という習慣があったので、その見張りのためでした。そのうち後ろの植え込みら子どもが入るということで現在のように囲いを作って、結果として立派な陣立てとなってしまったわけです。また、お供えの品々も、百花園や行事の開催に縁がある人々が持ち寄り(下町気質の良いところで)しつらえられたため、基本的なものはありましたが、型式に乗っ取って「何が無くてはいけない」とか「正式にはこうだ」とかいうものはございませんでした。